後立山北部(長野) 白馬岳(2932.3m) 2017年8月26〜27日  カウント:画像読み出し不能

所要時間

8/26 6:29 猿倉駐車場−−7:15 林道終点−−7:30 白馬尻 4:34−−7:48 大雪渓下端(アイゼン装着)−−8:45 大雪渓上端−−9:20 小雪渓(雪無し)−−9:27 避難小屋−−10:07 村営宿舎(幕営)

8/27 4:36 村営宿舎−−4:58 白馬山荘−−5:16 白馬岳(休憩) 6:57−−7:05 白馬山荘−−7:10 村営宿舎(テント撤収) 7:51−−8:13 小雪渓−−8:31 大雪渓上端−(秋道)− 8:37 大雪渓 8:40−−9:01 大雪渓下端−−9:10 白馬尻−−9:20 林道終点−−9:47 猿倉駐車場


場所長野県北安曇郡白馬村/富山県黒部市/下新川郡朝日町
年月日2017年8月26〜27日 幕営一泊二日
天候8/26:雨後晴、西風強風  8/27:晴、弱風
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場猿倉に登山者用駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無ほぼ無し。大雪渓は登りならアイゼン無しでも可能だが歩行速度は落ちる。下りはアイゼンがあった方が格段に楽
山頂の展望大展望
GPSトラックログ
(GPX形式)
1日目(猿倉→村営宿舎)
2日目(村営宿舎→白馬岳→村営宿舎→猿倉)
コメント土曜朝に前線が通過し急速に天候が回復するとの予報を信じて出かけたが、予報通りに6時過ぎに雨がやんで青空が出始めたので出発。いつもより出発時刻が3時間くらい遅かったのでたくさんの登山者に交じって歩いた。まだ前線が近く初日は風が強くテント設営は苦労したが夕方には徐々に弱まり翌日はほぼ無風に。大陸性高気圧が張り出したので空気が乾燥し涼しいを通り越して寒く、日が当たる日中にテントの中にいても暑くはなかった。おかげで少々風邪気味。しかし翌朝の白馬岳からの大展望は大満足。今シーズン初めて猿倉の駐車場が満車になっているのを見られた


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1日目のルート断面図(猿倉→村営宿舎)
2日目のルート断面図(村営宿舎→白馬岳→村営宿舎→猿倉)


雨上がりの猿倉駐車場 猿倉荘で登山届提出
たくさんの人に交じって林道歩き(追い越される) 白馬尻小屋
雨の影響で各所で水量が多い ケルンの先で雪渓に乗る。今回はノーアイゼン
クレバスの高巻きポイント 再び雪渓に
トレランナーに追い越された 秋道に乗る
大雪渓上端 小尾根めがけてトラバース
増水で橋に水がかかっている 小雪渓も残り少ない
小雪渓トラバース箇所。周囲に雪無し 避難小屋。この辺から強風が
標高2550m地点 村営宿舎はもうすぐ
水源の雪渓は利用可になっていた 村営宿舎
テント場。1番乗りは強風で苦戦中だった
午後2時半のテント場。風邪気味で到着からこれまでテントで寝ていた
鞍部から見た旭岳、白馬岳
丸山(2768m峰)へ向かう
丸山から見た旭岳、白馬岳、杓子岳
丸山から見た槍穂〜裏銀山(クリックで拡大)
丸山から見た立山、劔岳(クリックで拡大)
丸山から見た南〜西の展望
夕暮れの丸山。村営宿舎の幕営/宿泊者 富山湾に夕日が反射
夕方に白山が姿を現した 夕方のテント場。賑わっている
我が家に戻る 翌朝、白馬岳に向かう
ギリギリ明かりが不要な明るさ 白馬山荘
日の出を見ようとたくさんの人 白馬岳山頂も人だかり
白馬岳山頂 白馬岳から見た黒部川河口
白馬岳から見た南〜西の展望(クリックで拡大)
白馬岳から見た北〜東の展望(クリックで拡大)
白馬岳から見た立山、劔岳。薬師岳は立山の裏に隠れている
白馬岳から見た八ヶ岳と富士山
白馬岳から見た南アルプス
白馬岳から見た糸魚川方面 白馬岳から見た白山
白馬岳から見た白馬尻 白馬岳から見た猿倉駐車場
白馬岳から見た大雪渓 朝7時過ぎのテント場。ほとんど空っぽ
猿倉へ下山開始 大雪渓には人の列
大雪渓上部の拡大 大雪渓最上部。混雑中
下りは秋道を下ってみた 岬のように突き出した砂礫の山を歩く
砂礫末端。そのうちここが取付に変わるだろう 大雪渓に乗る。やっぱ涼しい!
振り返る ドローンが飛んでいた
巨大クラック 雪渓下端で夏道に
白馬尻 荷揚げ中のヘリ
猿倉荘 猿倉駐車場。満車だった


・土曜日朝は前線が日本海から南下し雨の予報だったが、その後は天気が急速に回復するとの予報で出かけることに。北から天気が回復するので後立山北端の白馬岳を目指すことにした。
・金曜夜の猿倉駐車場はまだガラガラ。星空も見えていたが未明から雨が降り始め夜明け前には本降り+強風でこれが収まるまで待つ。6時くらいには雨が止み雲の切れ間から青空が覗くようになり白馬岳山頂も見えるように。予報通り急速に天候が回復。多くの登山者も動き出し、それに交じって出発。
・いつも出発する時刻より3時間も遅かったので登山道は人で賑わっていた。林道では何人もに追い越された。
・白馬尻を過ぎてケルンの先で大雪渓に乗る。今回は4本爪の軽アイゼンを持参したが登りでは不要と判断、ノーアイゼンで登って行ったが問題なし。途中、トレランナー2人に追い越された。大雪渓も人の列ができていた。
・大雪渓末端手前で秋道に上がり、斜面をトラバースして小尾根へ取りつく。小雪渓から落ちる沢の横断個所では増水のため橋の上まで水がかかっていた。
・葱平の登り付近からは登山者がバラけて人が少なくなった。同時に風が強まりテント設営が心配になる。谷間でこの風だと稜線はかなりの強さのはず。ただし今は前線通過直後で、時間経過とともに前線が南に離れて風も弱まるはず。
・小雪渓は雪解けが進んでトラバース箇所周辺は雪は完全に消えていた。
・避難小屋を越えると傾斜が緩まる。晴れて日差しが強いが強風で体が冷やされて暑さは感じない。それどころか鼻水が出るようになり風で冷やされすぎたようだ。
・4時間かからずに村営宿舎に到着。テント場にはまだテントは無かったが1人が設営準備中。しかし強風のために苦戦中だった。この他に私を含めて2人がテント場にやってきたが同様に強風で設営に苦戦、私が設営完了一番乗りとなったが張綱を張ってもペグが抜けるほどの強風だったためテント内に荷物を置いただけでは危険で、テント内に重り代わりの石を入れた(初めての経験)。
・強風でテントから離れるとテントが飛ばされるリスクがあること、登りで強風で体を冷やしすぎて風邪気味になってしまったためしばしテント内で昼寝。体調がすぐれないこともあっただろうが、真昼間に直射日光が当たるテント内でも寒いくらいでこの夏初めてダウンジャケットを着て寝袋に入った。
・午後2時過ぎに暑さを感じて昼寝から起床。多少体調が戻ったので県境稜線に上がり展望を確認することにした。朝よりテントは増えたがまだ満杯ではなかった。風はまだ強いが朝よりかなりマシになった。
・稜線に上がると残念ながら西側は雲が沸いて立山、劔岳などは見えなかった。杓子岳、白馬鑓ヶ岳もガスがかかっていた。
・再びテントに戻って昼寝。夕方になって雲が切れたかもと考えて再び県境稜線へ。今度は雲は多いながら立山、劔岳、槍穂も見えていた。夕日が反射する富山湾の海面も見えた。日没前には夕日を見ようとたくさんの登山者で賑わっていた。日没直前まで稜線上にいたので晩酌をしているうちに真っ暗になった。
・この日は乾いた空気を持つ大陸性高気圧に覆われて気温が低下、今年の夏は寝るときにダウンジャケットや一部の防寒装備は暑すぎて登場機会はなかったが、今夜はゴアを含めてフル装備を着こんで寝てちょうどいい暖かさだった。夜間たたまに風が吹いたが基本的には穏やかだった。でも弱風が吹いていたのでテントは全く結露しなかった。
・翌朝、満天の星空。テントの結露は無し。ライトが要るか要らないかギリギリの明るさになったところで白馬岳を目指して出発。県境稜線上にはたくさんの登山者のライトが見えている。昨日とは打って変わってほぼ無風。
・東の空は雲に覆われて日の出は見えなかった。東から南は背の高い雲海に覆われていて最初は浅間山や志賀高原の山々は雲海に沈んでいたが、時間経過とともに雲海が低くなってそれらの山が見えていた。八ヶ岳、富士山、南アルプスも日の出直後よりも私が山頂から下山するころの方がはっきりと見えるようになった。
・北アルプス南部、北アルプス中心部、立山劔岳は文句なしの展望。加賀白山も見えた。
・白馬岳山頂からの展望を充分堪能した後にテント場に戻る。もう7時過ぎなのでテントはかなり減っていた。テントはほとんど濡れていなかったので簡単に乾かすだけで撤収できた。
・村営宿舎から大雪渓までは登ってくる人とのすれ違いは多かったが下りの人は少なかった。大雪渓はたくさんの人が登ってきていた。雪渓に乗るポイントは混雑しており、せっかくなので左岸側の秋道を下ってみた。まだ正式開通していないが道は明瞭で、昨年の今頃に大雪渓から秋道に乗り換えたポイント=岬のように突き出した土砂の堆積帯の先端まで雪の上を歩かなかった。でも雪の上の方が涼しくてよかったなぁ。昨日の登りとは違い今日の下りは直射日光が強く風は無くて汗だくだった。
・大雪渓も下りの人より登りの人が圧倒的に多かった。下りでは4本爪軽アイゼンを使用したが左足がすぐにダンゴになりアイゼンが効かなくて困ったが、大雪渓末端付近から夏道に乗り換えてアイゼンを外したら歯の間にでかい石が挟まっていた。これじゃ効かないわけだ!
・猿倉荘付近まで来ると下山者の姿が優勢になったが、それまでは登りの登山者が多いまま。駐車場に到着すると満車で空きは皆無だった。今シーズン初めての光景だった。

 

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